鬼に転じて鬼を討つ2012-10-25 Thu 23:12
ツバキ 2巻 を購入しました
朧月夜 夜這いの習慣が残る切絵の里が舞台 帯に書かれている「日本犯罪史上最悪の大量殺人!」と書かれていることから、この事件のモデルは津山三十人殺しだと思われます 詳しくはwikipediaを参照 弟を守るために村の男に身体を捧げる舞 守られていたことも知らずに姉の情事を覗き見て、自分も次第に色に溺れていく丑男 そんな折に村を訪れた椿鬼は、2人をなんとか救おうと行動しますが… 結果、自分の弱さを自覚することになります 後編の、鬼と化した丑男の迫力はかなりのものがあります マヨイガ 山奥に突然現れた家屋に、椿鬼は引き寄せられるように入ってしまいます ここは迷いのある人間を呼び寄せるマヨイガ モデルは遠野物語に登場するまよいがです 詳しくはwikipediaを参照 椿鬼だけではなく、今までの巻で登場した不幸な目に会った人達も再登場して、マヨイガに迷い込んでいました マヨイガはその人間の心の奥に眠っている、救われたいという気持ちを具現化した幻を見せますが、それに呑み込まれると黄泉の異人となってしまいます 椿鬼が見た幻覚は切絵の里の姉弟の発する許しの言葉 しかし自分の迷いを自覚していた椿鬼は幻を乗り越え、マヨイガを創りだしていた巨大な蝶を討ち取ります こうして椿鬼は山からの試練を乗り越え、一つ強くなったのです ツバキ1巻の時点で出版社が変わって、性の要素が強くなりましたが、こちらのほうが人間の闇の部分をよく描けていると思います ですが、たまには椿鬼1巻の「ひかりの森」みたいな話も読みたいですね 3巻の感想はこちら
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